故人の戒名、生前戒名を授与していますーNKS日本生前戒名推進会
信士・信女、釋・釋尼(しゃくに)の通常戒名は19,000円 (桐箱なしなら18,000円+送料全国500円)、居士・大姉3万円、禅定門・禅定尼3万円
院号付き戒名は、6万円(7文字以下の院号戒名)または7万円(8文字以上の院号戒名)にて授与しています
ただし、院大居士、院清大姉は8万円となります 院号なしの大居士・清居士・清大姉オプション(+10,000円)
院殿号戒名料金は27万円にて授与
子供さんの場合:水子1万円、15才以下(嬰児・嬰女、孩子・孩女、童子・童女) 15,000円
※ 戒名は宗派担当僧侶が授与いたしますが、葬儀や法事の僧侶派遣はしておりません
※ お位牌は仏具店・仏壇店またはネット通販でお客様直接ご購入下さい 当会から発行する用紙を持ってご依頼下さい
お布施定額制で仏教界が真っ二つ
お盆は多くの人が帰省し、実家の宗教や宗派を再確認する時期。そんな折も折、仏教界が揺れている。発端は流通大手「イオン」などが続々と打ちだしている「お布施定額制」だ。
宗教行為に“値段”をつけるのか、と仏教界は猛反発。しかし、一部には流れに乗る“造反”僧侶も現れ、お布施や葬儀のあり方を巡って宗教界が真っ二つに分かれている。お布施を払う側としては、一体どちらの声に耳を傾ければいいのか。
「お布施は“商品”ではありません。宗教行為に値段を付けることは、仏教の根幹を崩すことにもなりかねない。やっと仏教界が内部改革に動き始めた矢先なのに…」
嘆息するのは全日本仏教会の関係者。同会は、伝統仏教教団58宗派、36の都道府県仏教会と8つの仏教団体が加盟する業界団体。宗派間の調整・連絡を取り仕切り、仏教界全体を代表して折衝役も担う唯一の団体だ。
問題にしているのは、昨年9月に葬儀事業に参入したイオンが、今年5月からカード会員らに向けて始めた「お布施の目安額を明示する」というサービス。これが「越権行為」だとして、全日本仏教会はイオンに意見書を提出し、抗議の姿勢を打ち出した。
「もともと菩提寺を持たない人向けに始めた『僧侶紹介サービス』の一環です。これまで、お布施の額については明確な基準がなく、心ない僧侶に法外なお布施を要求されるなど、トラブルも多かった。それが『お布施の趣旨と外れる』というのが仏教界の言い分です」(都内の葬儀業者)
イオンはこのサービスを全国展開するが、それがまた別の問題を引き起こしているという。
ただ、こうしたサービスを展開しているのはイオンだけではない。
前出の関係者は「いまのところ、どの宗派もイオンに反対の姿勢を示していますが、その方針に背いた際の懲罰規定などは設けていないところがほとんど。ですが、このままだと葬式が商行為とみなされ、宗教法人の非課税の原則まで崩れてしまう」とし、解決策を模索したいという。
仏教界の対立はともかく、実際にお布施を払う側として気になるのは、定額制でもきちんと死者を弔えるのかという点。
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葬式の際に僧侶に渡す布施。大手流通のイオンが金額の目安を提示したことについて、仏教界が困惑しているという記事(2日付)に対して、14日までに569件もの意見が社会部に寄せられた。「目安の明示は是か非か」。東京近郊では全国より一カ月早く7月中旬のいまが盆。主な意見を紹介しながら、寺との関係を考えてみる。(赤堀正卓)
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寄せられた意見は約85%が、目安の提示に「是」だった。その多くは「自分が葬儀を出した時に困った経験がある」という体験談からきたものだった。
「『気持ちの問題』といっても目安がないと、どう考えていいか分からない」(無職女性)という趣旨の声は100件以上寄せられた。ほかに「僧侶から『お気持ちで』といわれて布施を渡したら、『これでは少ない』といわれて返された」(会社員男性=同様12件)
▽「昔のように檀(だん)家(か)が寺との代々のかかわりの中で布施を決めることができる時代ではない」(匿名=同様8件)-といった意見があった。
自分で葬儀費用を用意しているという高齢者からは、「布施がいくらか分からないと、葬儀費用を用意する際に困る」(無職女性=同様2件)などの現実的な悩みも寄せられた。
「自分の寺では、きっちり価格を示してくれるのでありがたい」(男性会社員=同様8件)といった情報もあった。
■「否」とする理由
「否」という意見は65件(約11%)だった。
理由の主な一つに、イオンが提示した価格の妥当性をめぐる意見があった。
「金額を明示することで、低所得者にとっては過大な負担を強いることになるのでは」(無職女性=同様4件)
▽「何でもかんでも消費者のニーズといって価格破壊をおこせばいいとは思わない」(匿名)という考えもあった。
▽「金額に幅を持たせた目安を示したほうがありがたい」(女性=同様4件)といった意見も寄せられた。
▽「布施を出すことは宗教行為である」との立場から、反対する意見も多くあった。価格目安の提示に戸惑う全日本仏教会と同様の意見だ。
具体的には
▽「人の心に対する値段を明瞭(めいりよう)化する必要があるのか」(男性=同様4件)
▽「寺に出入りするのは消費者ではなくて信者、信徒。そこに定価はない」(女性)
▽「先祖供養をきっちりとしていれば、おのずと布施の金額は分かるはず」(男性=同様2件)といった意見もあった。
■僧侶に厳しい目
双方の意見に共通して、僧侶の世俗化を嘆く意見は多く見られた。
▽「高級外車を乗り回すなど出家者とはいえないような僧侶に、偉そうなことが言えるのか」(匿名=同様3件)
▽「税制で優遇されているのに、高い布施を取るのはおかしい」(会社員女性=同様5件)
▽「なぜ戒名にランクがあり、値段が変わってくるのか」(会社員男性=同様3件)
▽「『気持ち』というなら1千円、1万円でもいいのか」(会社員男性=同様12件)-などの意見があった。
僧侶、住職からも20件近い意見が寄せられた。
「営利企業が、公益法人を利用して商業活動を行うのは大問題だ」(副住職男性)といった意見がある一方で、「目安はあってもいい。自分は寺の側から『○円以下にしてください』と伝えている」(浄土宗住職)といった声もあった。
全体に共通して「日常的に檀家との付き合いが足りないから、このような問題が起きる。寺院は反省すべきだ」といった声は、僧侶だけでなく、檀家の側からも多く寄せられた。
■布施価格の明示
流通大手のイオンが5月から始めた僧侶を紹介するサービスの中で、布施価格の目安を提示した。「消費者の要望が多かったため」という。これに対し、主な伝統仏教宗派で組織する全日本仏教会は、「布施は宗教行為。営利企業が、目安とは言いながら料金体系化をしていいのか」と疑問を投げかけている。